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第2回 コミュニケーション不全がもたらす企業の損失
2010年9月2日
職場のコミュニケーション不全を不機嫌な職場と呼び、改善に乗り出すコンサルタントが高橋さんです。数々の企業を見てきた経験を踏まえ、職場コミュニケーションの現状に警鐘を鳴らします。
「かつて日本の職場といえば、みんなで働き、みんなで成長する一つの共同体でした。ところがバブル崩壊後、企業は福利厚生、コミュニケーション・イベントなどを一斉にリストラ。個人成果主義を導入するなどして、社員は余裕のない働き方を余儀なくされました。目の前のことに必死ですから、一緒に仕事をしている仲間に目を向ける余裕もなく、相手の事をよく知りません。そのためにお互いを思いやることができず、不機嫌な職場が生まれてしまうのです。」
高橋さんによると、不機嫌な職場がもたらす弊害はいくつかあり、その代表的なものは次の通りです。
- 完全個人主義により知恵・ナレッジが属人化。生産性や効率を低下させた。
- 責任感のある人ほど自分で抱え込み、心や体を壊す人が増えてしまった。
- 孤立した環境から仕事や職場に失望し、不正の温床となった。
ギスギスした職場環境の問題は、企業競争力の低下を招きます。業績好調の時は問題ないとしても、厳しく高い山に登らなくてはならないとき、知恵から生まれる打開策や一致団結から生まれる逆境パワーなどが期待できないのです。不機嫌な職場を改善しようとインナーコミュニケーションに注目が集まっていると言えます。
では、そこに家族とのコミュニケーションはどう関わってくるのでしょうか。さらに高橋さんに話をうかがいました。
高橋 克徳
株式会社ジェイフィール代表。野村総合研究所、ワトソンワイアットを経てジェイフィール設立に参画。活力ある組織づくり、あたたかい組織づくりを支援すべく、組織改革や人材マネジメント、人材育成 に関するコンサルティングに一貫して従事。組織感情という概念を広め、世の中に良い感情の連鎖を起こすべく、講演活動などを積極的行っている。
共著『不機 嫌な職場〜なぜ社員同士で協力できないのか?〜』(講談社現代新書)は、28万部を超えるベストセラーに。その他、『職場は感情で変わる』(講談社現代新 書)、『潰れない生き方』(ベスト新書)など、著書・論文多数。
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